このホームページで紹介するフェリーチェの入れ歯作り。その人が本来持つ顎の動き、噛み合わせを健康な歯がある状態のように戻すこと、そして機能を向上させることをコンセプトにしています。
フェリーチェで特徴的な総入れ歯の製作方法についてご紹介します。
入れ歯を2度つくる。「治療用義歯」
フェリーチェの入れ歯づくりで最も特徴的なことは「治療用義歯」というプロセスです。
通常の入れ歯製作は口内の1回だけ型取りをしてそのまま本義歯を制作します。しかし、これでは本当に患者さんの口に合った入れ歯を作ることはできません。
総入れ歯を作る患者さんは歯が殆どない状態です。しかしその状態になったのはどれくらい前でしょうか?
事故や大怪我でもない限り、長い年月をかけて歯が順番に抜け落ちて総入れ歯を作る状態になったと思います。
歯が抜け落ちていくと、「他の歯」が「なくなった歯の役割」を補いながら食事をとります。
そして顎も残っている歯をうまく使えるように「噛み方を変えて対応」します。
つまり長い間に顎や噛み合せの位置や動きが本来のポジションからズレてくるのです。
歯を治す前に「顎を治す」
「顎がズレている状態でいきなり本義歯を作る」とどうなるでしょうか?
急に噛めるようになった顎はその入れ歯の状態にあわせてまた「位置や噛み方を変化させる」のです。その患者さん本来の顎の位置に徐々に動いていくことでしょう。
しかし顎の位置が変われば噛み合せの高さも変わります。そのため皮肉にも入れ歯を作ったがゆえに逆にその入れ歯がすぐに合わなくなってしまうのです。
そこで私たちのフェリーチェでは、第一ステップとして「顎の位置を正しく戻すこと」を行ないます。これを「治療」と呼んでいます。そのために「治療用義歯」を使うのです。これは患者さん本来の顎の動きを取り戻すために作る「仮の入れ歯」です。
治療用義歯は1〜3ヶ月使います
患者さんはこの治療用義歯を使って日常生活をしていただきます。食事をする、飲み物を飲む、話をするという基本生活で実際に使っていただくのです。
噛めるようになった顎は徐々に変化していき、「歯が無い状態」から「歯がある状態」へと対応していくのです。同時に歯茎の粘着面も変化します。治療用義歯から伝わってくる圧力を受け止めるように土台ができていくのです。
治療用義歯は数回にわたって修正されます。修正する度により「顎は正しい位置と噛み合わせを実現できるように」なります。また歯茎の粘着面もよりしっかりしてきます。
顎の治療が終わってから本義歯を作ります
治療用義歯を1~3ヶ月使うと本来の噛み合せを取り戻し、顎の動きも正常になります。同時に入れ歯を支える歯茎の粘着面も活性化されています。この状態で再度型を取り、本義歯の製作に入ります。
治療用義歯を使っているときに問題となっていた箇所を一気に修正し、装着感、咬合力、会話力、嚥下力など、総合的に患者さんの状態にマッチした入れ歯を作ります。ここが歯科技工士にとって腕の見せ所です。
装着、テストフード、調整
作った入れ歯は患者さんに装着して使用感を確認していただきます。一番大切な「よく噛めるか」は実際に食べ物を食べていただきながら使用感を細かく確認していきます。
そのうえで微調整を行なって機能性が高く満足のいく入れ歯を作っていきます。
日々の生活を明るく、快適に
よい入れ歯は「咀嚼力」「会話力」「嚥下力」そして「美観」を大きく変えることができます。
患者さんにとって歯があった頃とおなじように「あたり前の生活」ができることが私たちの喜びです。
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