歯の最も重要な役割は食べ物を噛むことです。このよく噛めるというのが最も大切な機能です。
食事と睡眠は人間生活の基本と言われます。食事が満足に行えないと基本的な生活水準が大きく下がってしまうのです。
ところで歯のない患者さんに「食事は食べられていますか?」と聞くと大抵の方は「大丈夫」と答えます。しかしこれは歯茎で長い時間をかけてすりつぶしているか、もしくは小さく刻んだり、柔らかいモノだけを食べていることが殆どです。
本当によく噛める入れ歯は「お肉が噛みきれる」「たくわんが噛みきれる」ことを言います。これは歯茎の形だけではなく、顎位(顎の位置・噛み合わせの位置)が調整された入れ歯で可能となります。
よく噛める入れ歯だと食事でも様々な栄養を摂取することができます。これが栄養の偏りを無くし、偏食、肥満を防止するのです。
入れ歯作りココに注意!
入れ歯作りにおいて、最も大きな負担は「痛い」ということです。正確に言うと入れ歯を作って「しばらくすると」痛くなるのです。
これはあなたの顎が動いているからです。
これまで歯がなかったときには歯の噛み合わせポイントがずれています。しかし入れ歯を入れることによって噛み合せの高さが変わりますのでそれに合わせて顎関節も元の正しい位置に動いていくのです。
皮肉にも入れ歯を入れたことによって顎の位置が修正されその結果入れ歯が合わなくなってしまうのです。本来の位置と違う顎に合わせて作られた入れ歯は使っているとうまく噛めずに痛くなってしまいます。
噛み合せや食事について詳しい歯科医院と相談しながら入れ歯を作りましょう。
正しい入れ歯作りは?
このように入れ歯を入れると顎の位置や噛み合わせの高さがズレてしまいます。ですので、本当は仮の入れ歯で1〜3ヶ月ほど生活をして顎の位置や噛み合わせの高さが元に戻るまで待つのが良いのです。
仮の義歯を入れると顎の位置はどんどん動いてきます。徐々に変化にあわせて仮の入れ歯を調整し、本当の噛み合わせを取り戻すのです。このような仮の義歯を「治療用義歯」と呼びます。まさに顎の位置や噛み合わせの高さを「治療」するからです。
顎の位置や噛み合わせの高さが元に戻ったらその状態で本義歯の型をとり製作します。このように作られた入れ歯は本来の「噛む力」を取り戻しておりますので、お肉もたくわんもしっかり噛むことができます。
正しい食事は健康の元
入れ歯を使ってもしっかり食べられるとどんなメリットがあるでしょうか。まず、栄養バランスがよくなります。これは健康な毎日のために大切なことですね。
また家族の方が毎日の食事を細かく刻んで用意するのは大変なこと。その負担がなくなればご家族の介護負担も減ります。
食事に制限がないと外食ができるようになります。外食ができれば本人のみならず家族としてのリフレッシュにもなりますよね。
噛むことによる「こめかみ」への刺激は脳へ伝わり認知症の予防にもなります。このようによく噛めることで多くのメリットがあるのです。ぜひよく噛める入れ歯を作りましょう。
フェリーチェの入れ歯作り
フェリーチェの入れ歯作りでは治療期間中に顎の位置・噛み合わせの位置をしっかり修正して、痛くない、ずれない、落ちない、そして「しっかり噛める」入れ歯作りを目指しています。治療用義歯を使った顎位の修正は特殊なノウハウですので、「よく噛める入れ歯」にご興味在りましたらお問合せ下さい
フェリーチェの入れ歯作り