入れ歯をいれると「モゴモゴ」として声が出しにくくなることがあります。会話も人にとっては最もよくつかうコミュニケーションの手段です。
入れ歯は素材によって分厚くなりがちで、あまり厚いと舌が自由に動かせずに発話が難しくなります。ただでさえ高齢者は口周りの筋肉が落ちてきますので発話機能の維持は大切なポイントです。
会話が不自由になると話が少なくなります。会話がないと脳への刺激がすくなく認知症のリスクを増加します。実際に様々な研究で歯が20本以上ある人の認知症発生率が大きく下がっていることが証明されています。
そしてそれは入れ歯だとしてもしっかり噛める歯、話せる歯があることで同様の効果があることも示されています。
入れ歯は素材によって薄くすることもできます。入れ歯作りの際は自由な発話ができるよう発話機能についても医師に確認しましょう。
入れ歯作りココに注意!
入れ歯作りは比較的「噛むこと」を中心に評価され、「発話機能(よく話せるか)」は見逃されがちな機能です。
入れ歯自体がそもそも噛むためのものという認識が強いので、よく噛める入れ歯を望む人はいますが、発話まで考慮する患者さんはやや少ないようです。入れ歯作りに際しては発話機能をよくするためのテストを行なって貰いましょう。
もともと発話自体が困難な場合は言語聴覚士などの専門家とも相談しながらよい入れ歯作りを行いましょう。
正しい入れ歯作りは?
発話機能は何度もテストを繰り返しながら患者さん自身の感覚と合わせていくしか在りません。口内で舌や口が動きやすいように調整しながら入れ歯作りをしていきましょう。
本当は仮の入れ歯で1〜3ヶ月ほど生活をして顎の位置や噛み合わせの高さが元に戻り、口の動きが正常化するまで待つのが良いのです。
仮の義歯を入れると顎の位置はどんどん動いてきます。徐々に変化にあわせて入れ歯形状を調整し、本当の口の動き、舌の動きを取り戻すのです。このような仮の義歯を「治療用義歯」と呼びます。まさに噛み合わせや発話機能を「治療」するからです。
顎の位置や発話機能が元に戻ったらその状態で本義歯の型をとり製作します。このように作られた入れ歯は本来の「話す力」を取り戻しておりますので、たくさんお話しすることができますよ。
フェリーチェの入れ歯作り
フェリーチェの入れ歯作りでは治療期間中に発話機能を評価することでしっかり話せる入れ歯作りを目指しています。
フェリーチェの入れ歯作り